社中勉強会のためにちょっと昔に習った曲をおさらいしています。 そのうちの一曲、「富士太鼓」は、お能に取材した「謡もの」で、 三絃は三下がり、箏は低平調子です・・・大方の曲は高基準なので低調絃は敬遠されがち。 三絃には替手があり、これが加わることで一層、華やかになります。 富士太鼓のお話は、と申しますと、 雅楽の太鼓の名手・富士ととその妻子、富士と同じく怜人の浅間が登場。 楽人の地位を求めて都に上ったのち浅間に殺された夫を思うあまり狂乱する妻に、 富士の霊が憑依。「太鼓こそが仇」と太鼓を叩き、舞ったのち恨みは晴れ、太鼓は夫の形見と太鼓を見つめて帰途に着く。 というもの・・・カオス。 怜人同士のど…