夢と現実の間で見つけたもの
あなたへ あなたは、こんなにすぐ近くにいたんだね 間も無く、眠りに就けそうな、 けれど、完全な眠りまでには、ほんの少しの距離がある。 こんな夢と現実の隙間に、僅かな意識を巡らせた私が感じたのは、 すぐ側にいるあなたの温もりでした。 眠りの入り口の、ほんの少しだけ手前側。 私の意思では、決して探り当てることの出来ないその場所で、 あなたを見つけたのは、これで何度目だっただろう。 決して、長い間、止まってはいられない眠りと現実の隙間の空間は、 ほんの僅かにだけ、あなたの世界と重なる世界であるのでしょうか。 僅かに意識を巡らせて微睡んだ、短い時間を思い返しながら、 今日の私は、あなたの顔を、何度も覗…