【パニック障害 体験記 #21】一歩前へ
パニック障害になったかもしれないと告白した僕は、未だそのことが受けいられない自分と、奥さんに打ち明け理解してもらえた安堵感が入り混じり少し混乱していた。 「とりあえずご飯を食べよう」 声をかけてくれた奥さんは笑顔で僕にそう伝え、テキパキと夕食の準備に取り掛かっていた。いつも二人で夕食の準備をするので、僕も自然と体が動き台所に向かっていた。 台所ではいつも役割分担が決まっており、基本的には奥さんが食材を切ったりして、僕がコンロ前で火を使うことになっている。次はアレして、その次にはコレを焼いてと奥さんが僕に伝える中で不意に、 「明日、病院に行ってみない?」 そう僕に言ってきた。 僕は、今まで自身に…