- NEW 22時間前 【源氏物語717 第22帖 玉鬘17〈たまかずら〉】右近は、源氏の大臣が玉鬘の姫君をお世話をなさりたいと熱心に思召すことが実現されますよう、幸福におなりになりますように。と祈っているのであった。
- 1日前 【私本太平記44 第1巻 藤夜叉⑩】「さても、分らぬことだらけぞ」一日ごとに、駒は、東国へ近づいていたが、 都の空へ遠ざかるほど、彼が学びえた見聞の判断にも、 視野をかえた懐疑の雲が生じていた。
- 1日前 【私本太平記43 第1巻 藤夜叉⑨】「母の仰せどおり、わしは観て来た。井の中の蛙が世間の端をのぞいたほどな旅かも知れぬが」彼は自負する。この旅が無為でなく、大いに学び得た旅だったとは、信じているのだ。
- 2日前 【私本太平記42 第1巻 藤夜叉⑧】「小殿、何がなお形見の物でも給わりませ。 いつの日かの、よすがに」もう高氏は慌てていた。彼女の手へ渡したのは、旅立つ日 母から賜わった地蔵菩薩の守り袋だった。
- 2日前 【私本太平記41 第1巻 藤夜叉⑦】悲鳴にちかい驚きと本能的な手むかいが高氏をなお火にさせたことは争えない。しかし彼女の爪が、彼の頬を血に染まさせたとは見えなかった。